【特集:ファッションフロムスペイン】編集部が選んだ注目の7ブランド
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【10月20日 MODE PRESS】スペインを代表する7ブランド次ぐ注目度高のブランドをMODE PRESS編集部がピックアップ。数多くあるブランドのなかでも特に際立った躍進を見せる7ブランド。 ■チエ・ミハラ(Chie MIHARA) 日本人を両親に持つブラジル人デザイナー、チエ・ミハラによるシューズブランド。ミハラはブラジルと日本での生活を経て、22歳でニューヨークへ渡り、ファッション工科大学(FIT)で靴とバッグのデザインを習得する。その後拠点をヨーロッパに移し、シャルル・ジョルダン勤務を経て2001年に自身の名を冠したブランドをスタート。いわゆるトレンドとは一線を画すデザインだが、パステルカラーの絶妙な色合いと、独特のヒール形状に、デザイナーのこだわりが表現されている。常にナチュラルレザーを用い、品質と履き心地の良さを追求した職人気質の靴は、米国を中心に世界中で支持されており、現在はセルフリッジ、ハーベイ・ニコルズ、リバティ、バーグドルフ・グッドマン、ラスピーニなど、感度の高いセレクトショップや百貨店で取り扱われている。今年4月には、東京・表参道に日本第一号店「チエ・ミハラ・リトル・ハウス」をオープンした。
■ホセ・カストロ(José Castro) ガリシア地方出身のファッションデザイナー。バルセロナとロンドンでデザインを学び、ドルチェ&ガッバーナ、アレキサンダー・マックィーン、ジバンシィなど名だたるメゾンで経験を積む。2000年、自身のブランド「アヘノール・タバレ」を立ち上げた後、「ホセ・カストロ」をパリ・コレクションにて発表。彼のコンセプチュアルな作品はフランスで称賛をもって受け入れられ、パコ・ラバンヌ、クリストバル・バレンシアガに続くスペインの才能として、今年3月にフランス・オートクチュール協会に加盟することとなった。08年春夏シーズンに見せたピンク一色のコレクションが記憶に新しい。「自分の作品は女性の外見をいったん崩し、新しいシルエットを創造するもの」と語るカストロは、量感、質感、シルエット、レイヤーを重視した服作りで、自身のビジョンを明確に表現している。「デシグアル」「ラ・ルドゥート」などのデザインも手掛け、活躍の場を広げている。
■トウス(TOUS) トウス一家が経営するジュエリー会社で、愛らしい「テディベア」のアイコンで知られる。バルセロナの小さな工房として1920年にスタートした後、スペイン国内に70の取り扱い店舗を持ち、世界35カ国に展開する大企業へと成長した。ジュエリーにファッションの要素を取り入れ、上質でモダンな商品を手頃な価格帯で提供したことが成功の鍵となった。鋼、ゴム、シリコン、プラスチックなどの新素材を、金、銀、貴石などの伝統素材と組み合わせる斬新な発想が魅力のブランド。現在は皮革製品、アイウェア、時計などのアクセサリー類、水着、フレグランス、チョコレートまで事業を広げている。イメージモデルを務める歌手のカイリー・ミノーグとは「ライフ・イズ・ミュージック」コレクションを発表。ギターをモチーフにしたロックテイストあふれるジュエリーや、パンチングを施したレザーバッグなど、カイリー自身がデザインした商品を提案している。
■ハイメ・マスカロ(Jaime Mascaró) 地中海に浮かぶ小さな島メノルカ島に拠点を置く1918年創業のシューズメーカー。バレリーナシューズを出発点に、新たな製造技術と高度なデザインを取り入れながら、国際的なブランドへと変貌を遂げた。「他人とは異なること」「洗練されていること」「型を打ち破ること」をブランド理念として掲げ、エレガントで洗練された現代女性のための靴を毎シーズン発表している。優雅でフェミニンな「ハイメ・マスカロ」、最新トレンドを取り入れた「ウルスラ・マスカロ」、大人気の「プリティ・バレリーナス」の3ラインを展開し、スペイン国内の主要都市はもちろん、NY、パリ、カンヌ、ロンドンなどにも直営店を擁する。特に「プリティ・バレリーナス」は2005年の立ち上げ以来、リンジー・ローハン、リリー・アレンら若手セレブから愛される注目のブランドに成長し、日本でも人気を博している。今年は創業90周年を記念し、スパンコールと最高級素材を使ってイタリアで特別に制作した限定コレクションを発表している。
■ホス・イントロピア(Hoss Intropía) セレクトショップで販売するため、1994年に立ち上げられたレディースウェアのブランド。1998年に初の直営店をレイオアにオープン。現在はスペイン国内のほかロンドンにも直営店を展開し、フィレンツェのラスピーニ、パリのサマリテーヌなどでも扱われている。トレンドを追わず、エクレクティック(折衷主義的)で独特なデザインを身上としており、他人とは異なるスタイルを求める自立した女性の心を捉えている。商品の中では特にパーティードレスの人気が高く、特別な仕上げのニット、オリジナルな色彩とプリントパターンが、ブランドの個性を際立たせている。ジェネラルマネジャーのラファエル・アビトボル率いる国際色豊かなチームは、常に世界に目を向け、新しいアイディアと高いクオリティーを追求。社会的・経済的に恵まれない人々への支援活動や、インドや香港でのトレーニングワークショップなどを継続して行う姿勢も、同ブランドならではのものだ。
■プーラ・ロペス(Pura López) デザイナー、プーラ・ロペスはシューズメーカーの家に生まれ、祖国スペイン、米国、イタリアでファッション、インテリア、靴のデザインを学ぶ。1986年より家業に加わり、「ジョセフィン」「アカデミア」を発表。翌年、両者のコンセプトを融合し、若く活動的な女性に向けた「プーラ・ロペス」が誕生。以降、ファンタジーと折衷主義、バイタリティーと快適さを組み合わせ、さまざまな要素を完璧なバランスで調和させたコレクションを年2回発表している。プーラにとって靴とは単なるアクセサリーではなく、女らしさを表現する重要な手段の一つであり、個人のスタイルの本質を突くもの。女性の足を美しくみせるために注意深くデザインされた靴は、スペインのレティシア皇太子妃が結婚式で着用するなど、著名人からの信頼も厚い。自分の欲しいものを知り、創造力に富み、高い美意識と独立心に溢れた女性をターゲットに、エレガントでありながら型にはまらないスタイルを提案している。
■プロノビアス(Pronovias) バルセロナで1964年に創業し、世界に150店舗を擁するスペインを代表するウエディングドレスメーカー。同国ブライダル市場の40%以上を占め、専門ブティックでのプレタポルテドレス販売やトップデザイナーとの業務提携といったビジネス手法を一般に知らしめた先駆者でもある。クチュール出身デザイナーのマニュエル・モタが中心となってデザインする「プロノビアス」「ラ・スポサ」「セント・パトリック」などの自社ブランドのほか、エリー・サーブ、ヴァレンティノ、エマニュエル・ウンガロとのコラボラインも展開。「すべての花嫁は唯一無二の存在。そしてすべてのウエディングはチャレンジ」という哲学のもと、ひとりひとりの個性を最大限に引き出すドレスづくりに定評がある。2007年に東京進出。今年5月、ニューヨーク五番街に2000平方メートルの広さを誇る旗艦店をオープンした。毎年200型以上の新作を発表し、世界中の女性たちの人生最高の日を演出している。
(c)MODE PRESS