【10月4日 AFP】カンボジアのタイ国境に近いプレアビヒア寺院(Preah Vihear Temple)付近の国境未画定地域で3日、両国軍の間で短時間の銃撃戦があり、カンボジア兵士1人、タイ兵士2人の計3人が負傷した。

 今年7月、国連教育科学文化機関(ユネスコ、United Nations Educational, Scientific and Cultural OrganizationUNESCO)が、11世紀のヒンズー教寺院遺跡である同寺院を世界遺産に登録したが、この決定に反発する一部のタイ国民がこの地域に侵入したことをきっかけに両国が軍を派遣。一時は両軍あわせて約1000人が対峙する事態になっていた。8月中旬に両国は兵員の大幅削減に合意し現在は数十人が配備されている。

 両国は銃撃戦の原因は相手側にあるとして互いに非難している。4日夕方には、両軍の代表団が国境について協議する予定になっている。(c)AFP