【10月1日 AFP】フランスの航空機収集家が9月30日、1950年に仏アルプス(Alps)山脈のモンブラン(Mont Blanc)に墜落したエア・インディア(Air India)機「Malabar Princess」号のエンジンの一部を発見したと発表した。

 発見したのは、リヨン(Lyon)在住のDaniel Rocheさん(56)。9月に行った登山中に、シャモニー(Chamonix)付近で発見した。発見当時、エンジンは氷河に埋もれていたという。

 Malabar Princess号は1950年11月3日、標高約5000メートルを誇る西欧最高峰のモンブランの頂上から数メートルの場所に墜落、乗員・乗客48人全員が死亡した。

 Rocheさんは「これは(米ロッキード(Lockheed)製の)ロッキード・L-749コンステレーションのものに間違いない」と語った。

 発見されたエンジンは、2500馬力、18シリンダーエンジンで、重量は数百キロもある。Rocheさんによると、エンジンは9月30日にヘリコプターでシャモニーへ運ばれるという。

 不動産業を営むRocheさんは、過去4年間で1トン以上の航空機の残がいをモンブランから回収しており、回収物の中にはMalabar Princess号のプロペラやキャビンアテンダントのハンドバッグなどが含まれているという。(c)AFP