【9月26日 AFP】(一部更新)米連邦預金保険公社(Federal Deposit Insurance AgencyFDIC)は25日夜、米銀行大手JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)が、経営不振の貯蓄貸付機関最大手ワシントン・ミューチュアル(Washington MutualWaMu)の事業を19億ドル(約2000億円)で引き継いだと発表した。これに先立って米当局は同日、WaMuに業務停止を命じていた。

 JPモルガンはWaMuの預金の保護や負債も含めた資産を引き受ける。買収は直ちに実施され、預金量9000億ドル(95兆円)を超える米最大の預託機関が誕生し、「総人口の42%に行き届く米第2の支店網を持つ」ことになる。

 FDICは、事業の統合・再編は2010年末までにほとんどを完了し、重複する地区の支店10%ほどを閉店するとしている。

 経営が悪化したWaMuは、売却先を探して数社に接触したことが報じられていた。同社株は、2008年初頭以来80%下落。24日には、米格付け機関スタンダード&プアーズ(Standard and Poor's)と同フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)が、同社の格付けを引き下げていた。(c)AFP