【9月22日 AFP】エジプト南西部サハラ(Sahara)砂漠の辺境地帯を旅行中だった外国人とエジプト人のグループ19人が、覆面をした一団に誘拐される事件が発生した。エジプト当局が22日、発表した。

 観光省ではこの事件について、テロリズムではなく強盗団による犯行だと発表した。一味からは身代金の要求があったという。金額は明らかにされていないが、関係筋の間では、400万ドル~600万ドル(約4億2600万円~約6億3900万円)が要求されたという情報もある。

 国営中東通信(MENA)は、人質の返還交渉が現在進行中だというゾヘイル・ガラーナ(Zuhair Garana)観光相の説明を報じた。

 誘拐された人たちの国籍はドイツ人5人、イタリア人5人、エジプト人4人、ルーマニア人1人。しかし、MENAはエジプト人について、ガイド2人、運転手4人、警備員1人、旅行会社オーナー1人の計8人が誘拐されたと報じており、人数が食い違っている。

 グループが誘拐されたのは、エジプトとリビア、スーダンとの国境に近いGilf el-Kabir。現場の南にあるアスワン(Aswan)市の警察署長は、犯人は覆面をかぶった4人のエジプト人だったと発表した。(c)AFP/Charles Onians