【9月14日 AFP】欧州連合(EU)は12-13日、フランス・ニース(Nice)で財務相・中央銀行総裁会合を開いた。金融市場の安定を最重要議題に協議が行われたこの会合で、欧州の金融当局は、欧州ではこれ以上の混乱は回避できるだろうとの姿勢を示したが、金融危機は一定期間続くとの見方を示した。

 経営難に陥っている米証券大手リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)をめぐる大手金融機関による救済交渉は週末も引き続き行われているが、この問題は米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発する金融危機の発生から1年以上たった現在も、依然として金融部門が脆弱(ぜいじゃく)性を抱えていることを示すものだといえる。(c)AFP/Leigh Thomas