【9月10日 AFP】2001年9月11日の米同時多発テロで、仮にニューヨーク(New York)の世界貿易センタービルに定員を満たす人がいたならば、北棟だけで7500人以上が死亡していたとの研究結果が9日発表された。

 英グリニッジ(Greenwich)、アルスター(Ulster)、リバプール(Liverpool)の各大学は、テロの生存者271人と面談した。合計6000ページ強におよぶ面談の詳細はデータベースに保存され、高層ビルの安全性向上のため世界各国で利用される。

 コンピューター・シミュレーションでは、各棟に定員の2万5000人がいた場合、北棟だけで7592人が死亡するという結果になった。北棟で実際に死亡したのは1462人だった。

 特に、階段での避難が予想より時間がかかったのは、これまでしばしば指摘された肥満の増加ではなく、混雑が原因だった。

 また研究では半数以上の人が作業を終えてから避難したことが分かった。緊急避難の場合、家族や友人に連絡したりせず素早く行動を開始し、避難経路と所要時間を確認し、階段で靴をなくさないことが重要だと研究チームは指摘している。(c)AFP