【9月10日 AFP】巨匠画家フランシス・ベーコン(Francis Bacon)の生誕100周年を記念して、ロンドン(London)のテート・ブリテン(Tate Britain)は2009年1月9日から大規模な回顧展を開催する。

 英国では1985年以来となるこの回顧展では重要作品65作が展示され、ベーコンの画家としての活動をたどる。展示会場は10部屋あり、作品は、はりつけ、不安、肖像画、恋人のジョージ・ダイアー(George Dyer)、晩年などのテーマごとに分けられている。人間は神なき世界に生きる動物の一種にすぎず、ほかの動物と同様に暴力、欲望、恐怖という衝動を抱えているという、ベーコンの哲学を考察するものとなっている。。

 展示作品の中でも、1976年に描かれた『Triptych 1974-77』は、5月に行われたオークションでベーコン作品としては最高額となる8620万ドル(約92億4000万円)で落札されたもので、一般に公開されるのは非常に珍しい。

 1909年にダブリン(Dublin)で生まれ、1992年にマドリード(Madrid)で死去したベーコンは、20世紀の偉大な画家のひとりと考えられている。

 入場料は12.5ポンド(約2300円)。(c)AFP