【9月9日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は8日、新聞各社との提携により、過去記事すべてをデジカル化してオンラインでの検索・閲覧を可能にするプロジェクトを進めていると発表した。

 このプロジェクトは「Google News Archive(グーグル・ニューズ・アーカイブ)」と呼ばれるもの。「小さな地元週刊誌から最大規模の全国紙まで、世界中でこれまでに書かれた推定数十億に上るニュースの記事を、読者が検索できるようにするのが目的だ」と、グーグルのプロダクトマネージャーPunit Soni氏は同社の公式ブログ上で述べている。

 2006年、ワシントン・ポスト(Washington Post)やニューヨーク・タイムズ(New York Times)などの記事をデジタル化することから、同プロジェクトは始まった。提携社数は現在までに拡大しており、北米最古とされる創業244年のカナダのケベック・クロニクル・テレグラフ(Quebec Chronicle-Telegraph)もプロジェクトに参加している。

 ユーザーは「ニューズ・アーカイブ」により過去記事をオンライン検索できるようになるが、記事数が増えれば通常のグーグルで検索結果にも反映される見通しだ。また検索結果は、写真、見出し、記事、広告など、すべて新聞に印刷されていたのとまったく同じ状態で表示されるようになるという。(c)AFP