【9月8日 AFP】欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)は6日、無人探査機「ロゼッタ(Rosetta)」がとらえた小惑星2867「シュテインス(Steins)」の姿を公開した。灰色がかった逆四角錐形で、表面には大きな2つのクレーターや小さな7つのクレーターの連なりが見える。ESAはシュテインスを「宇宙のダイヤモンド」と称賛した。

 シュテインスは、太陽系誕生の際の爆発でできたかけらの一部とみられ、地球からの距離は3億6000万キロ。「ロゼッタ」は5日夜にシュテインスから800キロまで接近し、15種類の機器を操作してフライバイ(接近飛行)に成功した。

 10億ユーロ(約1560億円)を投じた「ロゼッタ」のミッション期間は10年間で、打ち上げから4年半でシュテインスとのフライバイに成功した。2014年にはすい星67P「チュリュモフ・ゲラシメンコ(Churyumov-Gerasimenko)」に接近し、すい星の表面調査などを行う。(c)AFP