【9月3日 AFP】熱帯性暴風雨「ハンナ(Hannah」)は2日、ハイチの北東にあり、バハマ諸島に強い風と雨をもたらしている。

 米国立ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によると今後ハリケーンに発達し、バハマから北に抜け、米南東部フロリダ(Florida)とジョージア(Georgia)の州境付近の米沿岸に向かうという。

 バハマ諸島全域に警報が発令され、避難シェルターが準備された。北部の観光地フリーポート(Freeport)では住民が買いだめのため店頭に殺到した。

 米国では1日にルイジアナ(Louisiana)州に上陸したハリケーン「グスタフ(Gustav)」の後片付けに追われるなか、当局は今週中にも新たなハリケーンが大西洋岸に上陸する可能性を検討しはじめた。

 この3週間にカリブ地域を襲った3番目の熱帯性暴風雨であるハンナは、ハイチ、ドミニカ、キューバに強い雨と風をもたらした。ハイチでは少なくとも19人が死亡した。この影響でハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)の北152キロにある人口30万人の同国第3の都市ゴナイブ(Gonaives)では洪水が発生。市長は市内ほとんどが水に浸かり、緊急事態だとして救援を要請した。水深2メートルに及ぶ地域もあるという。

 大西洋中部および東部ではアイク(Ike)とジョセフィン(Josephine)の2つの熱帯性暴風雨が発生しており、このうちアイクは今週末までにハンナと同様にハイチの北東に向かう可能性があるとみられる。(c)AFP/Clarens Renois