【9月2日 AFP】国際人権監視団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights WatchHRW)」は1日、グルジアが南オセチア(South Ossetia)自治州でのロシアとの軍事衝突でクラスター爆弾を使用したことを認めたと発表した。

 HRWは先に、クラスター爆弾投下の疑いでロシアを非難しているが、同団体のクラスター爆弾専門家、ボニー・ドハティ(Bonnie Docherty)氏は記者会見で、ロシアが南オセチアでクラスター爆弾を使用した「確固たる証拠」を得たと発表した。

 ドハティ氏はさらに、グルジア国務省に質問状を送ったところ、グルジア側も前週末に同自治州内の数か所でクラスター爆弾を使ったことを認める回答があったとも明らかにした。

 クラスター爆弾は、軍用機から投下されたり迫撃砲から発射された後、空中で炸裂し子爆弾が広範囲に飛散する。子爆弾の多くは爆発せずに不発弾として地上に落下し、地雷となる危険性が指摘されている。

 今年5月に111か国が参加してアイルランドで行われた国際会議では、クラスター爆弾禁止条約が正式に採択されたが、ロシア、グルジアともに条約に参加していない。(c)AFP