【8月28日 AFP】1300年前の女性のミイラが、ペルーの首都リマ(Lima)郊外のワカ・プクヤーナ(Huaca Pucllana)遺跡で発掘された。考古学者チームが26日明らかにした。高貴な女性であったことを示す仮面が装着されていたことから、このミイラには「仮面の淑女(レディー・オブ・ザ・マスク)」というあだ名が付けられている。

 チームの考古学者のイサベル・フローレス(Isabel Flores)氏がAFPに語ったところによると、ワリ(Wari)文化時代の女性のものと見られるミイラは今月初めに発掘された。ワリは、インカ文明以前の西暦700年から1000年に栄えた文化で、アンデス地域に大きな影響力を持っていた。ワリ帝国の領土は、最盛期にはペルーアンデス山脈と海岸地方の大半にまで及んだという。

 遺跡ではこれまでに複数の墓が発見されているが、略奪されていない墓が見つかったのは今回が初めて。墓の中には葬儀用の包帯で巻かれた、子どものミイラを含む3体のミイラがあり、いずれも膝を折り曲げてうずくまった状態だったという。

 うち1体には、女性をかたどった仮面が装着されていた。仮面は、かぎ鼻で、くちびるの幅は狭く、目は大きく、瞳は丸くて黒く、虹彩は白いという。フローレス氏によると、ワリ文化では、高貴な女性のミイラには葬儀用の仮面をつけるならわしがあったという。また、付近からは女性用のものとされる供物や布がみつかったことから、このミイラは女性とみられている。そのほか陶器や、来世での道連れとしていけにえにされた子どもたちの遺骨と思われるものも見つかっているという。(c)