【8月27日 AFP】映画「007」シリーズの歴代ジェームズ・ボンド(James Bond)の中でも人気の高い英俳優、ショーン・コネリー(Sean Connery)が25日、エディンバラ(Edinburgh)で行われたエディンバラ国際ブックフェスティバルで、自伝『Being a Scot(スコットランド人であること)』を発表した。同日はコネリーの78歳の誕生日。
 
 コネリーは同書で、エディンバラのファウンテンブリッジ(Fountainbridge)で過ごしたコネリーの幼少期や、1962年の『007/ドクター・ノオ(Dr. No)』への出演などについて語っている。ちなみに初めての仕事は、ポニーが引く馬車での牛乳配達だったという。

 コネリーの半生のほか、スコットランドが文学やスポーツなど、世界の歴史に与えた広範な影響についても書かれている。さらに、プライベートで撮影した400枚の写真も添えられている。

 発表会見には大勢の人が詰めかけた。スコットランド行政府の首相でもある、スコットランド民族党(Scottish National PartySNP)のアレックス・サモンド(Alex Salmond)党首も出席した。

 この本の企画は当初、テレビのドキュメンタリーシリーズとして考えられていたが、脚本の準備段階で実現困難とわかり、書籍出版に切り替えられたという。

 コネリーは2003年の『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い(The League of Extraordinary Gentlemen)』以降、大きな作品には出演していない。会見中に、新しい企画が持ち上がってることもほのめかしたが、「何か秘密の計画があるようだが、それが何か私にはまだわからない」と、詳細は語らなかった。

 スコットランド出身のコネリーはスコットランド独立の熱心な支持者として知られるが、この数十年はバハマで暮らしている。スコットランドが完全に独立するまでは戻るつもりはないと話している。(c)AFP