【8月25日 AFP】欧州連合(EU)が臨時の首脳会議の開催を発表し、米軍艦艇はグルジアに到着するなど欧米諸国は24日、ロシアに対しグルジアから軍を撤退するようさらに圧力を強めている。

 輪番制でEU議長国を務めるフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は、ロシア軍が撤退しなかった場合、特別首脳会議を招集すると警告していた。

 対露関係やグルジア支援などを話し合うEU首脳会議は、9月1日にベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で開かれると仏大統領府が発表した。

 一方、黒海に面したグルジアのバトゥーミ(Batumi)には人道支援物資を積んだ米軍艦艇が到着した。

 ロシア軍幹部は23日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国は人道支援を口実に黒海に海軍部隊を増強していると非難し、和平合意後の緊張を強めた。

 グルジアに向かっている米沿岸警備隊の巡視船は24日、トルコの海峡を通過した。また地中海の米海軍第6艦隊の旗艦マウント・ホイットニー(USS Mount Whitney)は今月末、黒海に向けて出港するという。(c)AFP/Adam Plowright