【8月19日 AFP】グルジア・南オセチア(South Ossetia)自治州をめぐる同国とロシアとの軍事衝突で、グルジア外務省は18日、声明を発表し、ロシア軍は撤退開始を発表したにもかかわらず、同軍は撤退しておらず、軍事行動を継続しているとして、両国が合意した和平案に違反している非難した。

 外務省の発表に先立ち、グルジア国家安全保障会議のAlexander Lomaia氏は18日、同日発表されたロシア軍の撤退開始について、グルジア領内からのロシア軍の撤退は確認できないと語った。

 同氏はAFPに対し、「状況はなにも変わっていない。撤退を示すものはなにもない」と語った。さらに、首都トビリシ(Tbilisi)郊外のゴリ(Gori)へ通じる道路上には検問所が設置されていると指摘し、「ゴリへ入ることは、事実上不可能だ」と強調した。

 また、同氏はトビリシの西40キロメートルにあるイゴエティ(Igoeti)村と中部ハシュリ(Khashuri)とを結ぶ幹線道路上にも「数十か所」に上るロシア軍の検問所が依然として残っていると語った。(c)AFP