【8月13日 AFP】ジョン・ウー(John Woo)監督の超大作『レッドクリフ(Red Cliff)』が、中国映画の興行記録を塗り替えた。国営南方報業(Southern Metropolis Daily)が13日報じた。

 同紙によると、中国で7月10日の公開後、『レッドクリフ』はこれまでに3億200万元(約48億円)の興行収入をたたき出した。

 国営映画会社、中国電影集団(China Film Group)によると、 この記録は北京五輪開会式を総指揮したチャン・イーモウ(Zhang Yimou)監督の『王妃の紋章(Curse of the Golden Flower)』の興行成績、2億8000万元(約44億5000万円)を上回るという。

 来年1月公開予定の続編は、さらに奇跡的な新記録を樹立し、ハリウッド(Hollywood)の大ヒット映画『タイタニック(Titanic)』の記録、3億6000万元(約57億2000万円)を抜くのではないかとも期待されている。

 3世紀の中国の戦争や動乱を描いたこの作品は、総製作費約8000万ドル(約12億8000万円)の2部作で、香港スター俳優のトニー・レオン(Tony Leung)、日本の金城武(Takeshi Kaneshiro)らが出演している話題の大作。一方、6月には戦乱のシーンの撮影中に、スタントマン1人が焼死する事故が発生し、ニュースになった。

 プロデューサーでもあるウー監督は、ジョン・トラヴォルタ(John Travolta)、ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)が出演する『フェイス・オフ(Face Off)』(1997年)で世界的に脚光を浴びた。トム・クルーズ(Tom Cruise)主演の『ミッション:インポッシブル2(Mission: Impossible II)』も監督した。(c)AFP