【8月13日 AFP】北京五輪の開会式で少女の歌が実は「口パク」だった問題で、中国政府は13日、報道管制を敷いた。また、中国国内のインターネットサイト上からは、同問題を取り上げた記事がすべて削除された。

 北京五輪の事務局は12日、開会式で歌う様子を世界中の人々が見つめた林妙可(Lin Miaoke)ちゃん(9)が、実際は、別の少女が事前に録音していた歌を「口パク」していたことを認めた。

 開会式の音楽を担当した作曲家が、実際に歌ったのは楊沛宜(Yang Peiyi)ちゃん(7)だったことを明らかにした。沛宜ちゃんは丸顔で歯並びがあまりよくなかったため、中国の正しいイメージを表現していないとして、中国政府が置き換えを命じた。

 13日の紙面で同問題を取り上げた新聞は1つもなく、また、国営放送局も同問題を話題にしなかった。

 また、中国国内のインターネットを管轄する中国情報産業省は13日、同問題について、コメントを拒否した。同省高官は、「われわれは何も知らない」と述べた。(c)AFP