【8月12日 AFP】石川県の有名旅館、加賀屋(Kagaya)では夕食後に1房10万円、1粒換算では3300円前後もするみずみずしい「夢のブドウ」が供されたという。

 石川県の農業試験場が開発した高級ブドウ品種「ルビーロマン」が11日、金沢市の市場で初競りにかけられた。同県七尾市の旅館「加賀屋」では一房を、この日最高の10万円で落札した。

 同旅館関係者によると、最高ランクの部屋に宿泊している常連客に即日、デザートとして出された。顧客だけでなく、生産者の幸運も願っての競り初日の「ご祝儀」だという。10万円の値のついたこのブドウは1房に約30粒がなり、約700グラム。赤く直径約3センチの大粒の実は、まるでミニトマトのように見える。

 この日競りにかけられた48房は、平均2万7000円で落札された。石川県の担当者は予想以上の値だったと述べた。石川県ではこの「ルビーロマン」の開発に、最初の種まきから実に14年を費やした。地域活性化への願いを込めて「夢のブドウ」と呼んでいる。

 県では今期1500房、計1トンを県内限定で出荷する計画だ。将来的には他県への出荷も視野に入れているが、まずは県民に味わってもらいたいとしている。(c)AFP