【8月12日 AFP】自称、米資産家一族ロックフェラー(Rockefeller)家の血縁者を名乗る男が7歳になる実の娘を誘拐して逮捕された事件で、容疑者の男が1985年に米カリフォルニア(California)州で起きた夫婦の失踪事件への関与が疑われるドイツ人であることが分かった。ロサンゼルス郡保安官事務所(Los Angeles County Sheriff's office)が11日、明らかにした。

 これによると、クラーク・ロックフェラー(Clark Rockefeller)を名乗るこの男の本名はクリスチャン・カール・ゲルハルトシュライター(Christian Karl Gerhartsreiter)で、23年前にジョナサン・ソーハス(Jonathan Sohus)さんとリンダ・ソーハス(Linda Sohus)さん夫妻が失踪した事件の重要参考人として、警察が行方を追っていたドイツ人男性であることが判明した。

 ゲルハルトシュライター容疑者は、前月27日に、母親とともに米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)を訪れていた実の娘のリー・ストロー・ボス(Reigh Storrow Boss)ちゃんを誘拐した容疑で逮捕されたが、この事件で同容疑者の顔写真が大々的にメディアで報道されたことから、ゲルハルトシュライター容疑者の身元についての通報が10件ほどあったという。

 石油掘削事業で富を築いた名家として著名なロックフェラー家の血筋を語る男による事件は、メディアで母親が娘の解放を訴えるなどしたこともあり、米国で大きな注目を集めていた。
 
 ゲルハルトシュライター容疑者は、ソーハス夫妻の失踪当時、夫妻が営むカリフォルニア州サンマリノ(San Marino)の宿泊施設に偽名を使って滞在していた。この事件では、夫妻の失踪から9年後に宿泊施設の敷地内から遺体が発見されたが、身元は特定できていない。(c)AFP