【8月12日 AFP】グルジア・南オセチア(South Ossetia)自治州情勢をめぐるグルジアとロシアの軍事衝突について、グルジアの安全保障当局者は11日、AFPに対し、ロシア軍がグルジアの首都トビリシ(Tbilisi)の北西約65キロメートルにある要衝の町ゴリ(Gori)を占領したと語った。この事態を受け、グルジア軍は首都の防衛を強化しているという。

 グルジア政府も同日、声明を発表し、ロシア軍が南オセチアやアブハジア(Abkhazia)自治共和国以外のグルジア領内へ侵攻したことを確認するとともに、グルジア軍が首都防衛のために前線から後退したことを明らかにした。また、グルジアのミハイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)大統領は国民に向けて行ったテレビ演説の中で、グルジア領のほとんどはロシア軍によって占領されていると語った。

 一方、ロシアのインタファクス(Interfax)通信によると、ロシア国防省関係者は同日、ロシア軍がゴリを占領しているとするグルジア側の主張を、「事実と異なる」として否定した。(c)AFP