【8月10日 AFP】実刑判決を受け投獄中の中国の人権活動家、胡佳(Hu Jia)氏の妻で活動家の曽金燕(Zeng Jinyan)氏が、幼い娘とともに北京五輪開幕前の7日から行方が分からなくなっており、中国当局が拘束している可能性が高いという。弁護士と人権団体「チャイニーズ・ヒューマン・ライツ・ディフェンダーズ(Chinese Human Rights Defenders)」が9日、明らかにした。

 今年4月に胡氏が国家の転覆を扇動したとして3年6月の実刑判決を受けた後、曽氏は警察の監視下に置かれた。そのなかでも曽氏は、夫を投獄した中国当局への批判をブログ上で精力的に繰り広げてきた。

 胡氏の弁護士のLi Fangping氏は、著名な活動家の多くは活動を控えるよう警察当局による圧力を受け、すでに所在がつかめない活動家もいると話す。連絡が取れない活動家は、五輪に悪影響を与えかねないとの名目で当局に身柄を拘束されている可能性があるという。

 AFPは過去数日間、著名な活動家ら多数と接触を試みているが成功していない。(c)AFP