【8月6日 AFP】オランダサッカー協会(Koninklijke Nederlandse Voetbal BondKNVB)は5日、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するルート・ファン・ニステルローイ(Ruud Van Nistelrooy)が、オランダ代表を引退しレアル・マドリードでのプレーに専念することを明らかにした。

 ファン・ニステルローイは、オランダ代表のベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)監督へ宛てたメッセージの中で「レアル・マドリードとオランダ代表の予定を検討し、最高のパフォーマンスを披露するための肉体的負担を考えると、どちらかを選ばなくてはならない。レアル・マドリードでカップ戦や欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)に臨み、さらにオランダ代表としての試合に臨むことは過度な負担となる。他の選択肢はなかった」と語っている。

 32歳のファン・ニステルローイは、安易な気持ちで決断を下した訳ではないとしており、「一晩で下せるような決断ではない。欧州選手権2008(Euro 2008)ではチームと共に素晴らしい経験ができた。懐かしい思い出になるだろう」と語っている。

 ファン・マルワイク監督は、ファン・ニステルローイの決断を尊重する意向を明らかにしたが、一方で「ファン・ニステルローイの資質と経験をチームに取り入れることができないことは残念に思う」とも語っている。

 1993年にオランダ・エールステディビジ(2部)のFCデン・ボッシュ(FC Den Bosch)でプロとしてのキャリアをスタートさせたファン・ニステルローイは、1998年のドイツ戦でオランダ代表デビューを果たした。代表通算では64試合に出場し33得点を記録している。(c)AFP