【8月2日 AFP】ドイツ南部にあるミュンヘン工科大学(Technical University of Munich)付属病院Rechts der Isar Clinicの医療チームが1日、世界初となる両腕の移植手術に成功したと発表した。

 手術は40人の医療スタッフが前月25日から26日にかけて行い、15時間におよんだという。病院の広報は、患者の男性(54)について術後の容体は安定していると述べた。

 農業を営むこの男性は、6年前に事故で両腕を失っていた。2度にわたって義手の使用を試みたがうまくいかず、同病院に相談し、手術が実現した。

 病院側は、経過は順調だとしながらも、患者の神経が発達するまで時間がかかるため、手先の感覚が回復するにはあと2年ほど必要だとしている。(c)AFP