韓国人観光客射殺事件、合同調査団がシミュレーション結果を公表
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【8月1日 AFP】北朝鮮の金剛山(Mount Kumgang)で韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺された事件で、韓国政府の合同調査団は1日、被害者の朴ワンジャ(Park Wang-ja)さんが銃撃された状況のシミュレーションテスト結果を公表した。これによると、朴さんは100メートル以内の距離から銃撃されたとみられるという。
朴さんは前月11日、宿泊していたホテルに近い海岸で北朝鮮兵士に銃撃され死亡した。明け方前に散歩に出かけていたものとみられている。
事件について北朝鮮側は、朴さんがフェンスを越えて軍の立ち入り禁止区域に入り、兵士の停止要求に従わずに逃走したために発砲したと主張している。
しかし、合同調査団のキム・ドンファン(Kim Dong-Hwan)氏は、「われわれが行ったシミュレーションテストでは、朴さんはゆっくり歩行しているか立ち止まっていた時に撃たれたとみられる」と述べ、北朝鮮の主張に疑問を呈した。
また、北朝鮮兵士が発砲した銃弾は3発とみられるが、シミュレーションでは銃撃の発生時刻までは特定できなかったという。
北朝鮮の主張については、警告射撃は聴いていないとする目撃証言や、朴さんが歩いたとされる距離などについて矛盾点が多すぎるとして、韓国政府やメディアも信ぴょう性を疑問視している。(c)AFP
朴さんは前月11日、宿泊していたホテルに近い海岸で北朝鮮兵士に銃撃され死亡した。明け方前に散歩に出かけていたものとみられている。
事件について北朝鮮側は、朴さんがフェンスを越えて軍の立ち入り禁止区域に入り、兵士の停止要求に従わずに逃走したために発砲したと主張している。
しかし、合同調査団のキム・ドンファン(Kim Dong-Hwan)氏は、「われわれが行ったシミュレーションテストでは、朴さんはゆっくり歩行しているか立ち止まっていた時に撃たれたとみられる」と述べ、北朝鮮の主張に疑問を呈した。
また、北朝鮮兵士が発砲した銃弾は3発とみられるが、シミュレーションでは銃撃の発生時刻までは特定できなかったという。
北朝鮮の主張については、警告射撃は聴いていないとする目撃証言や、朴さんが歩いたとされる距離などについて矛盾点が多すぎるとして、韓国政府やメディアも信ぴょう性を疑問視している。(c)AFP