【8月2日 AFP】前日内閣改造を断行した福田康夫(Yasuo Fukuda)首相率いる新内閣は2日、皇居での閣僚認証式の後、昼すぎに改造後初の閣議を行い新しいスタートを切った。

 福田首相は首相談話で、「原油価格の異常な高騰により深刻な影響を受けた方々への緊急対策を着実に実行し、物価動向等を注視しながら機動的な経済運営を行う」と述べた。外交では強固な日米同盟を基礎に、アジア太平洋諸国との開かれた関係を構築し、北朝鮮問題では「核、ミサイル、拉致問題の解決に全力を尽くす」とした。

 環境問題では、2012年に期限が切れる京都議定書(Kyoto Protocol)後の枠組みの導入に向けた国際的な交渉を加速させる姿勢を示した。

 読売新聞(Yomiuri Shimbun)は社説で、物価高騰に見舞われた日本経済は景気後退の瀬戸際に直面しており社会保障と税制の抜本対策が急務だとした上で、福田首相に直面する政策課題解決に向けた強いリーダーシップを求めた。朝日新聞(Asahi Shimbun)は社説で、福田首相が年金改革や財政赤字の削減を放置し続ければ有権者の信頼を得ることはないだろうと述べた。(c)AFP