【7月31日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦の戦犯で21日に身柄拘束された内戦当時のセルビア人指導者ラドバン・ カラジッチ(Radovan Karadzic)被告の顔写真が31日、セルビアの日刊紙「ブリッツ(Blic)」に掲載された。オランダ・ハーグ(Hague)の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former YugoslaviaICTY)に移送される直前に撮影されたとみられる。

「これが奴だ!」という見出しと共に同紙の一面に掲載された写真では、カラジッチ被告が10年以上にわたる逃亡生活中に変装のために伸ばしていたとされる白髪は刈り込まれ、白ひげもそり落とされていた。被告は逃亡中、セルビアの首都ベオグラード(Belgrade)で、自然治癒療法の医師、ドラガン・ダビッチ(Dragan Dabic)と称して潜伏していた。

「ボスニアの屠殺人」として知られるカラジッチ被告は、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦(1992-95年)中に起きた最も非道とされる2つの事件、4年近くにおよんだ「サラエボ封鎖(Siege of Sarajevo )」と「スレブレニツァの虐殺(Srebrenica Massacre)」に関与した罪で裁かれる。(c)AFP