【7月30日 AFP】（一部更新、写真追加）およそ10万人が死亡したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争（1992-95年）の戦犯として、21日にセルビア当局に拘束された当時のセルビア人指導者ラドバン・カラジッチ（Radovan Karadzic）被告（63）が30日、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷（International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia、ICTY）の戦犯拘置施設に収監された。

　30日早朝、セルビアの特別法廷を車で出発した被告は、ベオグラード（Belgrade）の空港からオランダのロッテルダム（Rotterdam）に向かい現地時間午前6時30分（日本時間同日午後1時30分）ごろ空港に到着した。その後空港から車で約25キロ離れた拘置施設に移送され現地時間午前7時10分（日本時間午後2時10分）、拘置施設に到着した。

　セルビア法務省は、今回の移送はICTYとの協力を定めたセルビアの法律に基づいたものだとしている。カラジッチ被告はジェノサイドや殺人など11の罪に問われている。(c)AFP