【7月30日 IDO Securities】昨晩のNYは原油続落や米7月コンファレンスボード消費者信頼感指数が予想よりも強い結果となったことを受けて、ドル円は108円台に。ロサンゼルスでの地震を嫌気する場面もあったが、影響は限定的。7月ミシガン大消費者景況感指数に続き、7月コンファレンスボード消費者信頼感指 数も、ガソリン下落がセンチメントの改善につながり、事前予想よりも強い結果となった。5月S&Pケース・シラー住宅価格指数の前年比下落率は-15.8%と前月の-15.2%から加速。住宅市場の悪化は続いているが、前月比ベースで下落率が縮小している(3月-2.2%、4月-1.3%、5月-0.9%)。
 英6月モーゲージ承認件数は前月から0.5万件減少、3.6万件と過去最低の水準を記録。また、7月CBI小売販売指数も、前月の-9から-36に大幅に低下して、1983年の調査開始以来最低の水準を記録。英国だけでなく、欧州圏の景気悪化観測も、ここ最近のドル買いユーロ売り要因となっている。
 また、今週は外貨建て投資信託の設定及び外債の起債が比較的多く予定(特に木曜日)されている。これらに絡む円売り、及びそうしたフローに対する思惑が、円の上値抑制要因となる可能性も想定される。

 本日の経済指標では、7月ADP全米雇用報告に注目。金曜日には雇用統計が控えており、結果如何では、非農業部門雇用者数の思惑が高まる可能性も。

 金利・株価と同様に、ドルのトレンドに影響を与えているNY原油価格は、ナイジェリアではロイヤルダッチシェルが武装勢力によるパイプラインの爆破を受けて日量12万バレルの出荷不履行を発動したが、材料視されたのは、わずかな時間であった事を考慮すると、戻り売り圧力が高いことが感じられる。今晩は、週間在庫統計。オプションの塊がある120ドルを割り込むと、テクニカル的な売り圧力が一時的に高まる可能性にも注意したい。ただし、テクニカル的な売り圧力後は、ハリケーンリスク等を考慮すると、安値は買い拾われてくるのではないか?金融市場・商品市場ともに、気迷い気味となっており、荒れる傾向のある8月を前に、変動の大きい逆張りが継続見通しか。

(投資情報部 菊川弘之)
NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(北浜流一郎・菊川弘之の朝一投資大学)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。

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