【7月31日 AFP】国連(UN)世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)は29日、食糧価格高騰により大きな打撃を受けている西アフリカへの食糧支援を拡大すると発表した。

 WFPは既に、今年度ギニア、モーリタニア、リベリア、ブルキナファソ、セネガルの360万人を支援することを明らかにしているが、今回新たに1400万人を支援対象に加えることを発表した。

 声明は、「西アフリカは食糧の大部分を輸入に頼っていることもあり、慢性的に経済の影響を被りやすい地域。燃料価格の高騰、洪水や干ばつによる不作が、状況をさらに悪化させている」としている。

 WFPは、西アフリカ一帯で、特に栄養不良児、妊婦、授乳婦、児童、HIVウイルス感染者、エイズ患者に対する食糧支援を強化することにしている。

 国連によると、WFPの西アフリカ支援活動における食糧価格は過去6か月で約60%跳ね上がり、活動費も30%上昇した。支援を必要とする多くの地域が内陸部にあることから、燃料価格の高騰も輸送コストを押し上げている。(c)AFP