【7月26日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992-95年)のセルビア人政治指導者で、21日に拘束されたラドバン・カラジッチ(Radovan Karadzic)被告(63)の、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former YugoslaviaICTY)への身柄引き渡しに対する異議申し立てが、現地時間26日午前0時(日本時間同日午前7時)に期限切れとなった。

 カラジッチ被告の弁護人、Svetozar Vujacic氏が実際に異議申し立てを行ったかどうかは明らかになっておらず、同氏とは電話での連絡も取れていない。

 カラジッチ被告は、ボスニア紛争時のジェノサイド(民族大量虐殺)、戦争犯罪、人道に対する罪でICTYに起訴されていたが、これまで約13年間、逃亡を続けていた。

 Vujacic氏は、可能な限りカラジッチ被告の身柄引き渡しを延期する意向を示していた。(c)AFP/David Vujanovic