【7月25日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)は、8月に開催される北京五輪へのイラクの参加を認めないことを決定した。IOCがイラクのジャシム・ジャファル(Jassem Jaafar)青年スポーツ相に送付した、23日付けの書簡によって明らかになった。

 IOCは前月、イラクのオリンピック委員会を「政治介入」があったとして一時資格停止にしており、今回送付された書簡で正式な資格停止が伝えられたという。

 イラク・オリンピック委員会のメンバーは5月に解任され、ジャファル青年スポーツ相率いる新たな顔ぶれと交代させられていた。こうした事態を受け、IOCは制裁措置をとることを警告していた。

 一時資格停止となった後も、最大7人のイラク人選手がイラク国旗ではなく五輪旗の下で出場するものとみられていたが、今回のIOCの決定でその機会も奪われることになった。
 
 IOCは書簡の中で、イラク側の問題点を具体的には指摘せず、問題は解決していないとだけ述べている。

 一方、米ホワイトハウス(White House)のダナ・ペリーノ(Dana Perino)大統領報道官は、IOCの決定に対し「失望した」と語った。(c)AFP/Benjamin Morgan