【7月23日 IDO Securities】昨晩はワコビア決算の低調な結果を受けて、ドル円は106円05銭まで下落したが、ポールソン財務長官、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の発言が材料視され、107円台半ばに上昇。原油価格下落、米株上昇も材料視された。
 本日はボーイング、AT&Tなどの決算発表が予定されており、要注目。米金融政策見通しの観点からは、ベージュブックとコーンFRB副議長の発言にも注目したい。GSEや米金融機関が抱える問題の根本的な解決は困難と思われるものの、原油安が続くようであれば「米株高、ドル高」の流れは、もうしばらく続くか?米株高・ドル高の一因になっている原油価格の下げは、オプションの塊のある120ドル水準の攻防が焦点。同水準を割り込んでくると、テクニカル的な売り圧力は高まることに。ただし、テクニカル面からの売りを消化した後は、ハリケーンリスク・地政学リスク等に目が向く流れに戻っていくか?

 米SECによる空売り規制も米株価の戻りの一因だが、日本では2002年3月、直前株価を下回る価格での空売り禁止、5月には売り方のコストを引き上げる「信用取引貸株料」導入が実施され、2002年2月から5月にかけて、2000円幅の戻りを見せた。
 今年も3月半ば以降、米経済・金融システムに対する楽観的な見方は3ヶ月程度続いた。今回も悪いニュースが出ても、株価に下値の固さが出てくるようなら、戻りの限界を試す流れが継続するのではないか?ただし、日本の空売り規制実施後の戻りの後は、5月戻り高値から翌年の4月安値まで、ほぼ一直線の下げに見舞われた結果となり、空売り規制の効果は、あくまで一過性と見たほうが良いと考える。

 日経平均株価は、週足のストキャスティクスはゴールデンクロスしており、短期的な下げ止まり感を見せている。ストキャスティクスの低水準でのゴールデンクロスは、今年に関してはダマシが少ない。まずはネックライン水準(13540円水準)への戻しを試す展開か?6月高値から7月安値までの下げ幅に対する38.2%戻しは13400円水準。50%戻しが13630円水準。 まずは、この当たりの目標値への戻りが意識される。
 その後、7月安値を割り込まず2番底形成となれば、8月上旬の雲のねじれに向けて、ダブルボトム形成から、ネックライン(今回の戻り高値)の攻防へと展開は変わっていくと見る。

(投資情報部 菊川弘之)
NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(北浜流一郎・菊川弘之の朝一投資大学)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。

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