【7月22日 AFP】国連(UN)、東南アジア諸国連合(ASEAN)およびミャンマー政府は21日、5月2-3日にミャンマー南部を襲ったサイクロン「ナルギス(Nargis)」被害の復興に今後3年間で10億ドル(約1065億円)が必要とする合同調査結果を発表した。復興の優先課題として、食料支援、農業と基本的社会サービスの復興、住民コミュニティおよび生計手段の再建を挙げた。

 報告は、ナルギスをミャンマー史上最悪の自然災害と位置付け、被害規模を家屋被害80万棟、冠水した農地60万ヘクタール、死者および行方不明者13万8000人と算出した。また、校舎4000棟および病院など医療施設の75%が、沿岸から押し寄せた巨大な高潮により損傷もしくは倒壊したと報告した。

 さらに、同報告は、サイクロンから1月半ほど経過した6月中旬の時点でも、被災者の半数以上が1日分の食糧のストックも持たず、極度の苦境に置かれていると指摘した。

 ASEANのスリン・ピッスワン(Surin Pitsuwan)事務局長は、ナルギスによる直接的な被害額を17億ドル(約1800億円)、間接的に生じた逸失利益を23億ドル(約2450億円)とし、ナルギスの被害総額を約40億ドル(約4250億円)と見積もった。

 一方、ASEAN議長国シンガポールのリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相は「いまだに200万人もの被災者が緊急支援を必要としている。サイクロン被害の復興に向けた非常に大きな課題を解決できるのは、国際社会による支援努力のみだ」と訴えた。(c)AFP/Sarah Stewart