【7月20日 AFP】スペインメディアは19日、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)が、所属するカメルーン代表のサミュエル・エトー(Samuel Eto’o)に対し他クラブと移籍交渉を行う許可を与えたと報じた。

 すでに退団したロナウジーニョ(Ronaldinho)やデコ(Deco)と同様に、6月に就任したジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督から余剰戦力と見なされているエトーは、休暇を終えて19日にチーム練習に初参加し、メディカルチェックを受けたとバルセロナは声明で発表している。

 アフリカ年間最優秀選手(African Footballer of the Year)に3度(2003 年、2004年、2005年)輝いているエトーは、19日にバルセロナ幹部と会談し、他のクラブと交渉する許可を得たとスペイン国内では報じられている。

 スペインの放送局テレシンコ(Telecinco)は、エトーはチームメイトと共に21日にスコットランドへ発ってプレシーズンキャンプに参加し、その傍らで移籍先と交渉を行うことになると伝えている。

 先日ウズベキスタンの首都タシケント(Tashkent)で記者会見を行ったエトーは「現時点で複数のクラブから好条件のオファーを受けている」と語り、同国リーグのクルフチ(Kuruvchi)のオファーを含む全ての選択肢を検討することを明らかにしている。

 クルフチはエトーに年俸4000万ユーロ(約68億円)を提示したと伝えられており、同クラブの関係者は「エトーがAFCチャンピオンズリーグ2008(AFC Champions League 2008)で我々の助けになってくれることを望んでいる」と語っている。

 スペインのエル・ムンド(El Mundo)紙は、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)がエトー獲得に名乗りを上げ、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)とチェルシー(Chelsea)も同選手の獲得を検討していると報じている。(c)AFP