【7月15日 AFP】国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)のマックス・モズレー(Max Mosley)会長(68)が自身の性的スキャンダルを暴露した英大衆日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)をプライバシー侵害で訴えている裁判で14日、同紙側は「モズレー会長はナチスをテーマにしたおぞましい乱交パーティーを、他愛のない性の戯れであったかのように偽装している」と証言した。

 モズレー会長は、乱交パーティーに出席した売春婦5人に報酬を支払い、「監獄ごっこ」を行ったことは認めているが、「ナチスの強制収容所の指揮官と死の収容所の収監者を演じた」との同紙報道は否定。同紙に対し巨額の損害賠償を求めている。

 だが、ロンドン(London)の高等法院(High Court of Justice)で行われた同日の公判で、同紙の弁護人マーク・ワービー(Mark Warby)氏は、「モズレー会長の弁護団は、乱交パーティーがあたかも「ボンデージ・SM規制局」の指導のもと、最も厳格な保健衛生の注意事項に沿って実施されたかのような印象を与えようと試みている。さらには、カウボーイやインディアンを持ち出して、あたかもコスプレ・パーティーであったかのように偽装しようとしている。すべてを茶番に、すべてをお笑いぐさに変えようとしている」と主張。

 同紙は、記事の掲載は公益上、正当化されるとしている。(c)AFP