【7月10日 AFP】北海道洞爺湖サミット(G8 Hokkaido Toyako Summit)は、温室効果ガスの削減目標など地球温暖化への取り組みの時間枠をめぐって激しい議論が行われた。だが、その一方で、このサミットの公約が実現しているかどうか見直すための期限が設定された――今から100年後に。

 サミットで合意された文書類は、サミットの様子を伝える新聞と一緒にタイムカプセルの中に収められ、会場となった洞爺湖畔の高級リゾートホテル「ザ・ウィンザーホテル洞爺(The Windsor Hotel Toya)」の敷地内に埋められる。

 同ホテルは100年後の2108年7月7日、このタイムカプセルを掘り返すという。

 同ホテルの広報担当者は、このサミットが100年後も地球温暖化問題においてカギとなる重要な会議だったと記憶され、その時までにこのサミットで約束されたように地球温暖化が解消されていることを確認できるよう期待していると語った。

 タイムカプセルは新設される公園に埋められるが、同公園にはG8首脳のサインを彫り込んだ記念碑や、地球温暖化によって溶ける氷を象徴した彫刻などが置かれるという。(c)AFP