【7月7日 AFP】(一部更新)前年の「赤いモスク(Red Mosque)」立てこもり事件の追悼集会が行われていた、パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)で6日、警備中の警官隊を標的にした自爆攻撃が起こり、警察官など15人が死亡した。

 自爆攻撃は、集会に参加した数千人のイスラム教徒が、死者100人を出した赤いモスクへの突入を指示したペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領の公開処刑を求めた直後に発生した。今回の攻撃は、赤いモスク事件への報復との見方が広まっている。

 警察と治安機関のそれぞれの幹部はAFPに対し、死者は少なくとも警察官14人、市民1人の15人に上っていると語った。一方、パキスタンのSherry Rehman情報相は死者数について、少なくとも警察官12人だと発表している。

 警察幹部によると、自爆攻撃の標的となったのは警備に当たっていた50人以上の警察官の一団で、爆発により警察官に死者がでたほか、30人以上が負傷したという。

 また、治安当局幹部はAFPに対し「若い男が警官隊に歩いて近づき、自爆したようだ」と述べた。この幹部は「爆発は集会が解散して15分後に発生した。標的にされた警官隊はモスクから数百メートル離れた交差点に配置されていた大部隊だった」と語った。(c)AFP/Rana Jawad