【7月5日 AFP】競泳、北京五輪米国代表選考会(2008 U.S. Olympic Team Trials - Swimming)女子100メートル自由形決勝。ダラ・トーレス(Dara Torres)は、53秒78を記録して優勝を果たし、41歳にして自身5度目の五輪出場を決めた。

 米国史上初の5度目の五輪出場を確実にしたトーレスは「びっくりしている。5度目の五輪代表チーム入りを決めた実感はまだない」と語っている。

 トーレスが引退後に五輪の出場権を獲得したのは今回が初めてではない。1984年のロサンゼルス五輪で五輪に初出場を果たしたトーレスは、1988年のソウル五輪と1992年のバルセロナ五輪に出場し、その後一時は引退したが復帰後に出場した2000年のシドニー五輪では、これまでに獲得している全9個のメダルのうち5個のメダルを獲得している。

 今回は母として復帰したトーレスは、決勝を終え2歳の娘テッサ(Tessa)ちゃんを抱いてプールサイドを歩いて周り感動を誘った。トーレスは「1年半前に亡くなった父のことを考えてました。そして娘のことを考えてました。気持ちを落ち着けるために少しの間座っていなければならなかった」と語っている。

 53秒78を記録したトーレスは、53秒83を記録し2位につけたナタリー・コーグリン(Natalie Coughlin)に僅差で勝利を収めた。

 トーレスは「スコアボードを見ることができなかった。少しぼやけて見えた。私のような年齢の人のために数字を大きくする必要がある」と語り、自身に勝利を理解するまでに少し時間がかかったことを明かした。

 6日に行われる50メートル自由形で出場権を獲得した場合にトーレスは、リレーと共にメダル獲得の可能性が高い同種目への出場を選択する可能性があり、北京では100メートルに出場するか否かはまだ分からないとしている。トーレスは「50メートルを泳ぐまでは何も決断しない。体はとてもくたびれている。50メートルは気力が全てになります」と体力面での衰えを認めているが「今夜はメンタルが全てだった。頭と心の戦いになることは分かっていた」と語り、精神面で得たものが大いに役に立ったと語っている。(c)AFP/Rebecca Bryan