【7月3日 AFP】2000年に113人の死者を出したエールフランス(Air France)航空の超音速旅客機コンコルド(Concorde)墜落事故に関連して、米コンチネンタル航空(Continental Airlines)と同社従業員2人の過失致死傷罪を問う裁判が、2009年初頭に開始されることになった。仏当局が3日、発表した。

 司法当局によると同事故に絡み、仏航空当局の元幹部1人およびコンコルド計画の上級担当官2人も同じ罪状で今後、起訴される。裁判は2009年初めに開始し、2、3か月で終了する予定。
 
 同事故は2000年7月25日、パリ(Paris)発ニューヨーク(New York)行きだったエールフランスのコンコルドが、シャルル・ド・ゴール国際空港(Charles de Gaulle Airport)で離陸直後に墜落・炎上し、乗客乗員109人全員と地上にいた4人の計113人が死亡した。

 仏事故調査当局は2004年12月、直前に離陸したコンチネンタル機から落下した金属片の上をコンコルドが走行しタイヤが破裂、燃料タンク内に大量のゴムの破片が入り込み炎上につながったと結論付けた。このためコンチネンタル航空と、非標準パーツを取り付けたとされる同航空のジョン・テイラー(John Taylor)整備士と、同社メンテナンス部門幹部のスタンリー・フォード(Stanley Ford)氏が過失致死傷罪に問われ起訴されている。

 コンチネンタル側が敗訴した場合には、数百万ユーロ単位の賠償が求められると見込まれる。コンチネンタル側はいかなる訴えについても戦う構えを見せている。(c)AFP