【7月3日 AFP】北京五輪を来月に控え、セーリング会場となる山東(Shandong)省青島(Qingdao)では、作業員1万人が投入され大量発生した藻類の除去作業が急ピッチで進められている。

 環境に配慮した大会「緑の五輪」を掲げる北京五輪開催にあたって、環境汚染の一環である藻が大量発生していては中国当局の面目が丸つぶれだが、青島市当局によると、今や青島沿岸のセーリングコースの3割以上を黄緑色の藻が覆い尽くしている状態だという。

 そこで、市当局は藻対策のため緊急支援チームを結成。約1万人の作業員が動員され、ブルドーザーでかき集めた藻をダンプカーで運び出すなどの作業を行っている。

 目下、青島では「藻の撤去作業」が最優先事項だ。これに伴い、藻を積載したトラックの通行を妨げないよう、市外に通じる2つの高速道路が通行止めとなった。

 市当局の話では、前週、藻類の大量発生が発覚してから、作業員1万人以上、作業ボート1200隻を動員した結果、これまでに17万トンの藻を除去したという。15日には全ての藻が取り除かれる予定で、競技の開催日までには十分間に合うとしている。(c)AFP/D'Arcy Doran