【7月3日 AFP】政府は、国際捕鯨委員会(International Whaling CommissionIWC)での協議に進展がみられる場合は、南極海でのザトウクジラの捕鯨停止を1年延長する用意があることを表明した。政府関係者が2日、明らかにした。

 政府は前年、約40年ぶりにザトウクジラの捕鯨再開を計画していたが、オーストラリアの強い反対を受け、中止していた。

 IWCのウィリアム・ホガース(William Hogarth)議長(米国)は、日本に対し、すでに対立が続いているIWCの更なる分裂状態を避けるためにも、ザトウクジラの捕鯨停止を1年延長するよう繰り返し求めているが、水産庁の森下丈二(Joji Morishita)資源管理部参事官は、政府はIWCでの協議に進展がみられる場合は議長に協力していく意向だと語った。

 森下参事官は、最終決断が下されるのはまだ先のことだとしながらも、IWCでの協議の進展次第では次の調査捕鯨でも同様の措置(ザトウクジラの捕鯨対象からの除外)が取られるとの見解を示した。
 
 前週、チリのサンティアゴ(Santiago)で開催されたIWC総会では、IWCの正常化に向け24か国で構成する作業部会の設置が決定された。

 約80か国が加盟するIWCはオーストラリアなどの捕鯨反対派と、日本、アイスランド、ノルウェーを中心とする賛成派で商業捕鯨について長年議論が続いているが、サンティアゴでの総会でも両派の溝を埋めるには至らなかった。(c)AFP