【7月1日 AFP】1970年代にカンボジアで大虐殺を行ったポル・ポト(Pol Pot)政権の元幹部を裁くカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of CambodiaECCC)で、元副首相兼外相イエン・サリ(Ieng Sary)被告(82)の保釈請求に関する2日目の審理が行われた。

 戦争犯罪および人道に対する罪が問われているイエン・サリ被告の弁護団は、同被告はすでに過去、大量虐殺で有罪となった上で国王恩赦を受けているため再度、特別法廷での本裁判に付されるべきではないと主張した。カンボジア特別法廷は1年以内の開始が見込まれている。

 これに対し検察側は、カンボジア特別法廷では被告は大量虐殺については問われていないため、一事不再理の原則の適用には値しないと反論した。さらにYet Chakriya検事は、過去の有罪判決についても、判決を下した裁判所は「国際的性質をもつ罪について訴追を行う能力を十分備えたものだったとはいえない」と述べ、適切な裁判過程を経たものではなかったと批判した。

 1日、同じく起訴されているキュー・サムファン(Khieu Samphan)元幹部会議長の弁護を担当するカンボジア人弁護士サイ・ボリー(Say Bory)氏が、健康上の理由から辞任することが特別法廷により発表され、裁判過程への新たな波紋となった。同弁護士は、悪名高い世界の数々の被告の弁護実績があるフランスのジャック・ベルジェ(Jacques Verges)弁護士と共に、キュー・サムファン被告の弁護を受け持ってきた。(c)AFP/Suy Se