【6月30日 AFP】アフリカ連合(AU)首脳会議が30日、エジプトの保養地シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)で2日間の日程で開幕した。大統領選の正当性に国際社会から非難が集中しているジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領も出席した。

 ジンバブエの政治的危機について対処するよう、国際社会の圧力はアフリカの近隣諸国へもかかっている。アフリカ連合の(African UnionAU)の執行機関、AU委員会のジャン・ピン(Jean Ping)委員長は53か国の首脳らを前に、アフリカ南部を不安定に陥れる恐れのあるジンバブエ危機に関し、アフリカ全体が責任を有していると述べた。

 AU首脳会議の前日、AU域内の紛争予防を担う最高機関である「平和安全保障委員会(Peace and Security Council)」はジンバブエ危機に対する裁定を下せず、この問題を首脳会議に付す形となった。

 ジンバブエ大統領選に派遣されたAU選挙監視団の1人は、同選挙はAUの民主主義の基準にまったく及んでいなかったと述べた。同日、来日中の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連(UN)事務総長は、27日に実施されたジンバブエ大統領選の決選投票は不正だとの見解を表明した。(c)AFP/Charles Onians