【6月27日 AFP】マレーシアで、自殺した男性の埋葬方法をめぐってヒンズー教徒の家族とイスラム教振興局が対立し、葬儀が行えない事態となっている。

 男性は22日に自殺。イスラム教振興局は、男性はイスラム教に改宗しており、葬儀はイスラム教の儀式にのっとって行われるべきだとした。

 これに対し男性の家族は、改宗については何も聞いておらず、男性はヒンズー教徒の教えを実践していたと主張。男性が死亡したことを警察に届け出た後で初めて、改宗とイスラム教での埋葬について聞かされたとしている。

 男性の兄弟は、改宗の証拠として渡されたのは男性が書いたとされるメモだけで、メモには男性が書いたことを示す書名や指紋の押印もなく、改宗に立ち会った証人もいないと話している。

 家族はペナン(Penang)高等裁判所による仲裁を求めており、その間、男性の遺体は病院に安置されたままになっている。

 マレーシアでは、イスラム教徒以外の家族の反対を押し切って当局が遺体を持ち去る問題が相次いでいる。

 さまざまな文化的背景を持つ人々が住むマレーシアでは、イスラム教への改宗をめぐって家族に亀裂が生じ民族間の緊張が高まっていることを受け、政府が改宗に関する新しい法律を提案している。(c)AFP