【6月26日 AFP】京都で26日に開幕した主要8か国(G8)外相会合で、北朝鮮の非核化が議題を独占する中、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は北朝鮮に対し、日本人拉致問題を真剣に解決するよう求めた。

 G8外相会合は26-27日の日程で、イランの核計画やジンバブエの政治危機、アフガニスタン復興などについて話し合う。

 しかし、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の議長国・中国から、長らく懸案事項だった北朝鮮からの核計画申告が間近との報が伝えられると、北朝鮮問題に焦点が集まった。

 日本は7月に北海道洞爺湖サミット(G8 Hokkaido Toyako Summit)の開催を控えているが、日本人拉致問題を理由に、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除しないよう米国に求めてきた日本政府にとって、今回の動きは扱いにくい材料となりそうだ。

 記者会見したライス長官は日本人拉致問題に触れ「解決にはおそらく時間がかかるだろうと理解している。この問題は日米両国にとって大きな問題であり、北朝鮮がこの問題に真剣に取り組むことを引き続き期待する」と述べた。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は25日、福田康夫(Yasuo Fukuda)首相に電話で、日本の懸念を理解していると伝えた。

 これを受け、G8外相会合では、北朝鮮の非核化プロセスの次のステップについて協議されることが見込まれる。

 会合に出席した政府高官によると、英国のデービッド・ミリバンド(David Miliband)外相は高村正彦(Masahiko Komura)外相に対し、北朝鮮の非核化に関しG8が断固とした立場を貫くことが重要だと述べた。高村外相に「北朝鮮が提出する申告の内容に注視する必要がある」とも伝えたという。

 またフランスのベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)外相は、フランス政府は北朝鮮との国交正常化を検討する前にまず、国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)の現地査察を待ちたいと述べた。「すべてが期待した通りに進み、IAEAから肯定的な初期報告があれば、フランスは次のステップについて検討するだろう」(クシュネル外相)。

 高村外相はまた、今回のG8外相会合でイランに対しても、核開発を中止するよう強いメッセージを送りたいと述べた。(c)AFP/Lachlan Carmichael