【6月25日 AFP】フィリピン中部シブヤン(Sibuyan)島沖で21日、850人以上を乗せた大型フェリーが台風6号(フンシェン、Fengshen)による高波を受けて転覆した事故で25日、海難事故調査委員会(Board of Marine InquiryBMI)が原因究明に向けた調査を開始した。

 沿岸警備隊によると、フェリーを運航する「スルピシオ・ライン(Sulpicio Lines)」関係者と海難事故の専門家が、首都マニラ(Manila)の調査委に召喚された。事故当時、船が航海に適した状態だったかどうか、台風にもかかわらず出港許可がなぜ下りたのか特定することが調査の焦点となる。

 米ワシントンD.C.(Washington D.C.)を公式訪問中のグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領は、フェリー運航会社の責任を追及する姿勢を示した。

 転覆した「プリンセス・オブ・ザ・スターズ(Princess of the Stars)」号の船内では、米国海軍とフィリピン沿岸警備隊のダイバー100人以上が生存者の捜索を続けたが、行方不明者約800人の救出は絶望的とみられている。

 当局によると、これまでに救助されたのは、850人以上の乗員・乗客のうちわずか57人で、死者・行方不明者はフィリピン海難事故で過去最多に上る。(c)AFP