【6月26日 AFP】パキスタンの最高裁は25日、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相に対し下院補欠選挙への出馬を認めないとした高裁判決を不服として政府が上告したことから、上告審判決まで選挙を延期するよう命じた。

 下院補選は26日にパンジャブ(Punjab)州ラホール(Lahore)で実施される予定だったが、ラホール高裁は23日、シャリフ元首相が1999年のペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)陸軍参謀長(現大統領)のクーデターで失脚した際に、有罪判決を受けたことを理由に立候補資格がないとの判断を下し、出馬を認めなかった。

 パキスタン人民党(Pakistan People's PartyPPP)議会派のユサフ・ギラニ(Yousuf Raza Gilani)首相は24日、パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)を率いるシャリフ元首相は、連立政権の重要なパートナーだとして上告する方針を明らかにし、翌25日、政府は最高裁への上告手続きを取った。

 一方、シャリフ派自体は上告を拒否し、シャリフ元首相の弁護士も出廷する必要はないと上告しない方針を示していた。

 最高裁は、シャリフ元首相に対し、30日の上告審公判への出廷を要請したが、元首相の弁護士は前年11月の非常事態宣言下でムシャラフ大統領が任命した判事に正当性は認められないとして、出廷要請には応じない方針を示した。

 シャリフ元首相と実弟でパンジャブ州首相のシャバズ・シャリフ(Shahbaz Sharif)PML-N総裁は、2月の総選挙でも、クーデターで有罪判決を受けたことを理由に、出馬を認められなかった。(c)AFP/Nasir Jaffry