【6月24日 AFP】人間の活動やモノ・サービスなどが地球温暖化に及ぼす影響を、二酸化炭素排出量に数値換算した指標をカーボン・フットプリントというが、米国の見識ある動物愛好家は現在、「カーボン・ポープリント」を抑えつつ愛するペットたちに何不自由のない生活を送らせるにはどうすればいいか、という難題に頭を悩ませている。

 ニューヨーク(New York)に拠点を置くメトロポリタン・ドッグクラブ(Metropolitan Dog Club)ではこうした愛好家向けに、「エコなペット飼育」のアドバイスを行っている。自身も3頭のトイスパニエル、3頭のヒマラヤン、2羽の鳥を飼うシャーロット・リード(Charlotte Reed)会長は、動物を溺愛するのと同じくらい地球環境を守ることも大切だと語った。

■ペット市場にも「食の安全」

 米ペットビジネスは年間400億ドル(約4兆3200億円)に上るが、そのうち「環境に優しい」商品が占める割合は2%足らずだ。にもかかわらず、急速に拡大し続けるこのニッチ市場には、数百万ドルの価値があるとみられている。
 
 なかでも注目を浴びているのはペットフード。背景には前年、有害物質を含む中国産フードにより数百匹のペットが犠牲となり、国内ペットフード業界では過去最大規模のリコール問題に発展、数千人の飼い主が数十件の訴訟を起こした事件がある。裁判は前月、飼い主らに2400万ドル(約25億9000万円)の示談金が支払われることで和解している。

 この事件後、国内では飼い主が自分でペットのえさを用意するケースが増えた。リード会長も「夫が調理師なんだけど、家では、家族よりもペットたちのために腕をふるうほうが多いわ」と語る。通常はペットの健康に配慮したフードを与えているが、「犬たちがノンシュガーのオートミールクッキーを食べたがる」ことがときどきあるそうだ。彼らのお気に入りのおやつはパルメザンチーズだという。

■「ペットとのエコライフ」つづったベストセラーも

 環境に優しい飼い主の必読書といわれるのは、3か月前に発行された『Eco-Dog(エコドッグ)』だ。すでに増刷され、ベストセラーとなっている。

『エコドッグ』は主人公ならぬ「主人犬」のフィド君のグリーンな日常をつづった本。コメと豆だけのオーガニックフードレシピや、色あせたブルージーンズで犬用のベッドを作る方法、ノミやダニ用の自家製予防薬の作り方、有害物質を含まない動物に優しい洗剤などが紹介されている。

『エコドッグ』の成功を受け、著者らは年内にも、ユーザー同士で情報交換できるような公式ウェブサイトをオープンする予定だという。(c)AFP/Paola Messana