【6月24日 AFP】(写真追加)19日に広島県呉(Kure)市の呉基地を出港した海上自衛隊の護衛艦「さざなみ(Sazanami、4650トン)」は24日午後、日中防衛交流の一環として中国を訪問、南部広東省(Guangdong)湛江(Zhanjiang)に入港した。第2次世界大戦以来、自衛艦による訪中は初めて。

 今回の訪中には四川大地震の見舞品として、毛布300枚や非常食2600食、マスクなどの救援物資を搭載した。

 前年11月には、中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン(Shenzhen)」がやはり戦後初めて、東京の晴海ふ頭に寄港している。

 日中関係は、5月初頭に胡錦濤(Hu Jintao)国家主席が来日、福田康夫(Yasuo Fukuda)首相と会談し、改善へと向かっている。

 中国外務省の劉建超(Liu Jianchao)報道局長は北京(Beijing)で報道陣に対し今回の「さざなみ」の中国訪問について、「日中の友好関係と相互信頼を深める一助となるだろう」と期待を示した。(c)AFP/Marianne Barriaux